Vol12 2012年4月号
・一枚の写真から
・不思議な湯治客
編集人 | 『旅の思い出研究会』事務局 多々見美保 発行所 |
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ニュースレターVol12 2012年4月号
一枚の写真から
アルバム整理もされずに、箱に入れてある沢山の写真。
先月、多くの要らないモノを捨てて、少しはスッキリしたつもりでいたのですが、
実際にはまだまだ手つかずのままになっているモノの中に、写真がありました。
その中から、ふと懐かしい写真が出てきたのです。
今から15年ほど前の今よりちょっと(?)若い私と娘が写っています。
そして、隣には、結婚前からご縁のある方々の笑顔が並んでいました。
今から約20年前、旅行会社の札幌支店で働いていた私は、特に、国内や海外へ
旅行されるお客様のご希望に合わせて、旅行の行程表を作り、飛行機やJR、
ホテルや旅館などを手配して、無理なく旅行を楽しんでいただけるように
プランを組み立てるのが一番好きな仕事でした。
元々は、自分が旅行好きなものですから、まるで自分が行くかのように旅のプランニングするのが楽しく、
何より「楽しかったよ。次は○○方面へ行くから頼むね」とお客様から言われると、お役に立てた嬉しさと同時に、
旅のプロとしてやりがいを感じていたのです。
そんな私にとって、記憶に残るお客様がいらっしゃいます。札幌市の佐藤様ご夫妻。金物店の会長でいらっしゃったのですが、毎年、ご夫婦で国内旅行されるのが恒例で、行程の途中で、必ず娘さんの嫁ぎ先である長野県に立ち寄られるようコースを組んでいました。
孫みたいな私をとても可愛がってくださり、旅館に嫁いでからも、札幌から何度か来てくださいました。
当時は、知らない土地に嫁いで年月も浅く、仕事や子育てに余裕のない中でしたから、旧知の方がお客様として会いに来てくれることは、涙が出るほど嬉しかったのです。温かい人柄がにじみ出るご夫妻との会話を通じて、「がんばろう!」という気持ちが自然と湧き起こったものです。
長女が生まれた時にも、会いに来てくださいました。
今では高校生になった長女を見たらどんなにか目を細めてくださったことでしょう。今ではもうお会いすることはできませんが、私の心の中で、懐かしさと同時に温かい気持ちがこみ上げてきました。
不思議な湯治客
満開の桜が散り去った後、日ごとに暖かくなってきて、新緑を眺めながら足湯に浸かる醍醐味を楽しめる季節がやってきました。
最近、多々見の“温泉足湯”には、珍しいお客様が遊びにやって来ます。
最初の頃は、一羽だけだったのですが、今日は二羽がやって来て、足湯の周りに流れ出る温泉にくちばしを伸ばす光景が見られました。
少し離れたところから様子をうかがっていますと、
すぐに飛び立とうとはせず、まるで温泉が居心地よくて、そこに佇んでいるかのよう・・・
山代温泉が発見されたのは、今から1300年前、霊峰白山へ修業に向かう途中だった行基という名の高僧が、水たまりで羽の傷を癒している八咫烏(やたがらす)を見つけたことからという伝説が言い伝えられています。
この水たまりこそが、山代温泉のルーツとして、今も語り継がれているのですから(ヤタガラス伝説ともいう…)、普段なら忌み嫌われやすい存在でも、この“山代温泉で足湯を訪れるカラス”となれば、何となく神秘的な意味を含む大切な存在のように感じてしまうから不思議ですね。
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